よくある質問

A:原発事故で放射能汚染の影響を受けた地域に暮らす人たちや、放射能の不安を感じている人たちが、休日などを利用して受け入れ地へ出かけて、放射能に関する不安から一時はなれて心身の疲れをいやそうとすることです。

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A:ベラルーシなどチェルノブイリ原発事故の影響を受けた地域での研究では、参加者の免疫力が大きく高まったり、心理的な負担が軽減したりするとの調査結果があります。医学的な側面だけではなく、外遊びや自然体験の機会が減ってしまった子どもたちに、のびのびと遊べる時間を提供できます。親でも先生でもない大人たち、そして異年齢の仲間たちと過ごすことは、それだけでも貴重な経験になると思います。

A:行くかどうかはそれぞれの判断や周囲の理解や事情によるでしょう。でも、自分たちに合うプログラムが見つかったら、ぜひ試しに参加してみてほしいなと思います。全国にたくさんの受け入れ団体があり、キャンプや住居提供やホームステイなど、いろいろな方法があります。東日本各地でおこなわれるものから、北海道や九州、沖縄など遠方でおこなわれるものまであり、期間も形態もいろいろです。無理のない範囲で自分たちに合うプログラムを選び、よい出会いにつながればと願っています。

A:ほとんどが民間団体によって運営されているので、正確な数はつかみにくいですが、活動は全国に広がっています。保養が国の事業として取り組まれているベラルーシやウクライナと違って、日本では民間団体による開催がほとんどなので、なかなか正確な数字は分かりません。311受入全国協議会に参加する保養団体だけで50団体ちかくがありますが、実際にははるかに多くの保養プログラムがあると思われます。

A:参加費の設定は、団体によって実にさまざまです。参加費以外に、交通費の実費などが必要な場合もあります。開催期間(数日~1カ月程度)の長さ、また、開催場所によっても費用が変わってくるといえます。主催団体も助成金をとるなどして努力していますし、助成金を作るために奔走している人たちもいて、少しずつ財政的な基盤が作られようとしているところです。ベラルーシなどでは保養が国の事業と位置付けられているため個人の費用負担はそれほど大きくありません。日本でも、そのようなしくみがつくられるよう働きかけていくことが必要ですね。

A:インターネットで検索したり、各地で開催される保養についての相談会などに出かけて情報を集めることができます。

■放射能から子どもたちを守る福島ネットワーク http://kodomofukushima.net/

■母子疎開ネットワーク「hahako」 http://hinanshien.blog.shinobi.jp/ hahako_net@yahoo.co.jp 070-5039-2113

■ほよ~ん相談会 子どもローテーション保養 避難者データベース http://hoyou.isshin.cc/

■保養相談会などの開催情報は・・・
311受入全国協議会(うけいれ全国) http://www.311ukeire.net/

■関西での保養に関するお問い合わせは・・・
ほようかんさい hoyoukansai@gmail.com

A:保護者が現地までの送迎をする場合と、主催者が送迎をする場合があります。
現地集合・解散の場合は、保護者が開催場所まで送迎することが多いです。主催者が送迎をする場合は、貸切バスや新幹線に同乗して、最初から最後まで一緒に付き添います。集合・解散場所になっている駅やバス停などへの送迎は保護者がおこなうことになります。 貸切バスでの移動は時間がかかりますが、出発から現地到着までの移動中に参加者どうしで仲よくなりやすい雰囲気もあります。交通手段もいろいろで、主催者によっては、参加者が好きな交通手段を選ぶことができるところもあります。

A:参加の条件(居住地や年齢など)をはっきり定めているところと、そうでないところがあります。たとえば、小学生限定、小学生から高校生まで、家族やグループ単位、などとあらかじめ対象が定められているところが多いです。 また、対象となる参加者の居住地を定めているプログラムもあれば、放射能の影響を不安に感じている地域に住む人ならOK、柔軟に相談に応じるというところもあります。

A:親御さんとしては、お子さんだけで遠くに行かせるのは誰でも不安ですよね。まずは、参加してみたいプログラムがあったら、主催者に率直に気持ちを伝えましょう。「一日目は寂しがっても、二日目からは慣れる子が多いですよ」「若いボランティアさんがしっかり目配りするので大丈夫だと思います」など主催者側の経験を聞くことで安心できるかもしれません。 どうしても心配な場合は、無理をせず近隣で行われる週末プログラムなどを選ぶのも一案です。お子さん本人が心配しているようでしたら、お友達を誘って何人かで申し込むのもいいと思います。 どちらにしても、大切なのは不安な気持ちを主催者に率直に伝えることだと思います。事前のやりとりの中でイメージがもてたり信頼関係ができたりしていきますし、主催者もそうした相談に乗ることをとても大事だと考えています。

A:事前説明会を開催しているところは、そこで直接ゆっくりお話したり、質問したりできます。説明会を開催していないところでも、主催者が個別に訪問するところもあります。また地域によっては、311受入全国が主催する保養相談会で主催者に会うことも可能です。
会ったこともない人のところにお子さんを送り出すのはとても勇気がいりますよね。主催者も、事前に顔を合わせてお話をして、安心した気持ちで参加してもらいたいという思いが強いです。主催者と参加希望者が出会える機会をあちこちでつくっていく必要がありますね。

A:安心して食べられる食材を選び、免疫力を高めるメニューを丁寧に調理して提供しているところが多いです。もし不安がある場合は、どのような食材を使う予定なのか、事前にそれぞれの主催者に直接尋ねてみるといいと思います。

A:健康管理や安全管理は、各団体がもっとも注意して準備している事柄です。健康については、近隣の医療機関を事前に確認し、何かあった時はいつでも対応できるように配慮されています。安全面でも、宿泊施設や訪問先をよく下見をして危険な個所がないか調べて対処しています。アレルギーや持病がある場合は必ず事前に伝えてくださいね。
安心して過ごすために、保険証のコピーの持参、ボランティア保険の加入などで備えています。これも、気になることは主催者に尋ねてみましょう。

A:ぜひ一緒に来てください!保護者の方たちにとってはもちろん、お子さん自身にとっても、日頃よく知っている人が一緒にいると安心、参加しやすい、という面があると思います。参加者の対象がはっきり決まっている場合でも、兄弟姉妹での参加になると、対象年齢より小さくても受け入れOK、というところもありますので、一度問い合わせてみてください。

A:参加したいと思う子どもたちには誰でも来てもらいたい、と主催者は考えています。ぜひ一度相談してみてください。
実際に外国にルーツを持つ子どもたちが参加しているプログラムもあります。もし言葉のことで不安がある場合は、その参加者の母語が話せるスタッフがいるように環境を整えることもできます。食文化や習慣のちがいなども、気になることがある場合は、一度主催者に相談してみてくださいね。

A:積極的に受け入れているグループと、態勢が整わないので受け入れないグループがあります。まずは主催者に問い合わせて子どもの様子を伝え、ニーズがあることを知らせましょう。
特別な配慮が必要な場合、主催者側には受け入れたいという気持ちがあっても、受け入れ困難と判断されることもあると思います。スタッフ数の不足、しょうがいのあるお子さんに関わった経験のあるスタッフがいない、施設や環境面で安全確保が難しい、などいろいろな理由が考えられます。
でも、しょうがいのある子が安心して参加できる機会を増やすことは大切な課題です。お子さんが興味を持ったり、参加させたいと思うプログラムがあったら、まずは問い合わせてみましょう。どんな配慮が必要なのかを伝え、どうすれば楽しく過ごせるかを主催者と共に考えていければいろいろな道が拓けると思います。

A:相手が何を不安に思って反対しているのかを考え、その不安が解消されるようにいろいろな側面から説明してみましょう。体験談を知ってもらうことも安心材料になります。
短期間なら、「保養」と言わずに普通のキャンプに参加するように話せばいいと思います。農家の方は、農閑期を考えて選ぶことも大事だと思います。また、男性にはデータを示すと理解が得やすい、と話すお母さんもおられます。
保養に行ってきた人の体験談も重要です。受け入れ地の人たちとの関わりの中で子どもが人間的に成長したなど、プラス面をどんどん伝えましょう。『皆行ってるよ』という一言も効き目があると思います。保養の意味を知らないために「行く必要ない」と言われる場合は、子どもが所属する部活やグループの方々を巻き込んで、「皆参加しないといけない」と説明するのも一案です。

A:相手と自分との親しさの度合いなどによって、柔軟に考えれば大丈夫です。無理に説明する必要はありません。
保養に行くか行かないかについては、それぞれの考えや家庭の環境によってさまざまだと思います。なので、相手と自分のつながり具合で、説明が必要かどうかも、説明の内容も、柔軟に考えれば大丈夫です。「ちょっとキャンプに行かせたの」くらいの説明で十分な場合もあるでしょう。自分たちだけ参加するのは申し訳ないというふうにはけっして思わないでくださいね。自分たちの体験談がこれから参加する人たちの後押しになる、と考えてほしいです。
ただ、学校を休ませる場合や部活の練習を欠席する場合に困ったという声もあります。昨年は、練習合宿を兼ねてクラブ全体を連れて関西に来られた先生もいました。この問題については、私たちも一緒に考えていきたいです。ぜひみなさんの経験をお聞かせください。

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