放射能に関する不安から一時はなれて心身の疲れを癒す保養キャンプ。関西でほようキャンプを企画する皆さんの活動をご紹介します。
ほようかんさいのこれまでの10年の活動をまとめた本を出版しました。
編著 ほようかんさい(保養をすすめる関西ネットワーク)
定価 1600円+税
発行 石風社
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お問合せは hoyokan0311@gmail.com までご連絡ください。
今年(2020年)のはじめから、瞬く間に地球規模で感染が拡大した新型コロナウイルスは、私たちの日常の暮らしに様々な形で、想像を超える影響を及ぼしています。そしておよそ100年前、やはり世界中で多くの犠牲を出したスペイン風邪は最初の発生後3年にわたり感染拡大を繰り返したといわれており、今回のケースも同様の想定の下、まだしばらくは一人一人が覚悟を持って対応していかなければならないでしょう。
2011年の東京電力福島第1原発の事故以降取り組んできた保養活動ですが、今年は春休みばかりでなく夏休みの開催も非常に困難な状況となってしまいました。「移動のリスク」、「共同生活のリスク」にくわえ、ワクチンの開発はまだまだ時間がかかりそうですし、確実な治療方法も見つからない状況のなか、各団体は今もどうすればこどもたちに寄り添い、つながっていけるのかを模索しています。
そのようなわけですので、各団体の今年の開催についての最新情報は、それぞれのウェブサイトやブログを閲覧するか、直接メールや電話などで確認をしてください。夏休み中の開催について、すでに中止を決めた団体については団体情報にもそのことを記載しています。(各団体の情報は5月末時点のものです)
2020年6月 保養をすすめる関西ネットワーク
関西だけでも、少なくとも30団体以上が保養に取り組んでいます。この3年間、経験を分かち合い、知恵を出し合いながら、私たち関西で保養に取り組む団体は横のつながりを丁寧に作ってきました。ほようかんさいは、そうした団体が関西一円での活動を円滑化するため、2014年に発足した緩やかなネットワークです。
ほよう(保養)とは、原発事故で放射性物質による被害を受けた地域に住む人々や、暮らしの中で放射能の不安を抱えることになってしまった人々などが、休日などを利用して県内外の受け入れ地へ出かけて、放射能に関する不安から一時はなれて心身の疲れを癒そうとすることをいいます。